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業務用の計測機器を購入する際にチェックすべきこと

ビジネスマーケティング情報  |

ある物の量・速さ・重さなどを数値で表すことを「測定」と言います。そして、この測定に用いる機器を「測定器」と呼びます。さらに、測定器よりも広い測定のための機器製品を表す「計測器」という言葉もあります。測定器と計測器の意味はほとんど同じと考えて良いでしょう。

さて、測定は、様々な検査業務における基本であり、とても重要です。測定にはスピードの他、一定以上の精度が求められます。通常、測定の際に得た結果の値には、多少の誤差が生じます。そのため、測定業務で誤差が生じること自体はさほど問題にはなりません。しかし、この誤差が許容範囲を超えてしまうと、製造物に問題が生じる可能性が出てきます。

測定は、製造物の品質を保ち、かつその製造物が信頼できる物だと外部に認めてもらうために欠かせない業務です。ただし、単に測定業務を実行するだけでは、じゅうぶんではありません。誤差の程度も含めて、信頼に値する結果を提示しなければなりません。そのためには、正しい手順で測定業務を実施することが大切です。

また、使用する計測器も、精度の高い測定ができる製品である必要があります。正しい手順で測定を実施したとしても、誤差が生じやすい機器を使っていたならば、信用できる測定結果を得られるとは言えません。そこで、測定業務を実施する際は、使う計測器の選択にも気を遣わなければなりません。今回は、計測器購入の際に、どのような点に注意して購入機器を選ぶべきかを紹介します。

用途に合っているか

計測器は、製品によって測定できる事柄が異なります。そのため、測定したい事柄に利用できる製品を購入しなければなりません。測定用途は大きく3つに分けられます。

長さを測る場合、「ノギス」「ダイヤルゲージ」「マイクロメータ」などを使います。角度を測る場合、「ベベルプロトラクタ」や「投影機」、「サインバー」「オートリコメーター」などを使います。穴径を測る場合、「ノギス」や「内径測定器」、「電子マイクロ」「エアマイクロ」「投影機」「工場顕微鏡」「画像寸法測定機」などを使います。

それぞれの製品は、精密さを重視する、光学的に測定できるなどの異なる特徴を持っています。用途に合った製品かどうかを、購入前に確認しましょう。

業務に適した製品か

計測器を用いる業務はいくつもありますが、業務の内容によって適した製品が違います。たとえば、試作品の評価を行う試作評価業務には、「ノギス」や「マイクロメータ」という計測器が主に用いられます。ノギスは外形・内径・段差などの測定ができる計測器で、取り扱いやすく、それなりに精度の高い測定が可能です。そのため、測定を行う必要がある業務で広く使われています。マイクロメータは、対象物を挟み込むことによって簡単に大きさを測ることができる計測器で、ノギスよりも正確な測定結果を得られます。試作評価では、大量の試作品を測定しなければなりません。そこで、効率的に業務を進められ、かつ正確に測定ができる計測器が適しています。

校正済み商品か

「校正」は、計測器が大きく劣化しておらず、真に正しい値を測定できるかどうかを確認するために行います。校正には、計測器を使用する前後に行う簡易的な校正のほか、1年程度の周期を定めて行う本格的な校正があります。周期の決まっている校正を行うには、認定校正者を社内に置くか、外部に依頼するか、外部の校正担当者を社内に派遣してもらうかのいずれかが必要です。校正は知識がなければ行えず、実施には手間とコストがかかります。しかし、既に校正が済んでいる製品を購入すれば、校正を行わずすぐにでも機器を使用することができます。

たとえば計測器購入・売却プラットフォームのEkuippでは法人間の計測器売買が可能です。出品されている計測器は他企業が利用していた中古の製品ですが、Ekuippは、これらの計測器の校正を提携する校正会社に依頼して済ませた後、買取企業の手に渡るようにしています。また、Ekuippでは、購入した製品の修理や校正業務をアフターケアとして依頼することができます。校正業務は一朝一夕に行えるものではありません。しかし、アフターケアとして校正業務を任せることができれば、校正のスキルを持つ人材をわざわざ用意する必要がありません。

(2019/12/15)

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