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ロボット好きなら知っておきたい!身近で役立つ「産業用ロボット」とは

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監視ロボット

アニメや漫画で大人気のロボットですが、実際、私たちの身の回りにもロボットはいます。ソフトバンクの「pepper」や、お掃除ロボットの「ルンバ」…一度は見かけたことがありますよね?それだけでなく、ロボットの中には知らず知らずのうちに活躍する「産業用ロボット」という種類もあります。産業用ロボットについて、詳しくみていきましょう!

産業用ロボットについて

産業用ロボットって?

まずは、ロボットの定義について確認してみましょう。経済産業省による定義では、「センサ、駆動系、知能・制御系の3つの技術要素がある機械システム」とされています。…なんだか難しく感じるかもしれないので、人間に置き換えてみてみましょう!
例えばジュースを飲むとき、味を確認したり冷たさを感じたりする感覚が「センサ」、ジュースを持ち上げて動かすのが「駆動系」、これらを制御する脳の働きが「知能・制御系」です。この3つの要素を組み合わせることで、ロボットとしての役割が果たせるんです。

では、産業用ロボットとは何でしょうか?主に、製造工場で作業を行うロボットのことです。人間の手で行う作業をロボットにしてもらうことで、産業を自動化・効率化できるんです。では、産業用ロボットを利用すると、具体的にどうなるのかみていきましょう!

産業用ロボットを使うとどうなるの?

・人手不足を解消できる
日本では少子高齢化によって、どの業界でも人手が足りていません。ようやく人手を集めたとしても、辞めてしまう可能性があります。
でも、ロボットを利用すれば人手不足に悩むこともありません。しかも、人間より効率よく、24時間ずっと動かすことができるんです。働き手が少なくなっている日本では、欠かせない存在になっています。

・品質が安定する
品質が安定するというのも、大きなメリットです。人間の手で作業を行うと、どうしてもバラつきが生まれてしまいます。個人差がありますし、同じ人でもその日の体調によって変化があるでしょう。
しかし、ロボットならプログラムされた通り、正確に同じ動作を繰り返すので、安定した品質の商品を作り続けることができるんです。また、髪の毛やまつ毛といった異物が商品に入ってしまうこともありません。

・危険な作業のリスクを減らせる
ロボットを使って商品が良くなることはもちろん、作業者にとってもメリットがあります。現場によっては、重量のあるものを持ち上げたり、危険な物質を扱ったりといった場合があります。企業や労働者は細心の注意を払う必要がありますが、もしかしたら労働災害が発生してしまうかもしれません。
そこで、ロボットが代わりに作業を行うことで、危険な作業によるリスクを減らすことができます。万が一ロボットに被害があっても、新品の購入や部品の取り換えで対処できます。

産業用ロボットを生み出す人たち

では、産業用ロボットはどのように作り出されるのでしょうか?
ロボットは、短期間でできるものではありません。ロボットをデザインする人、設計する人、プログラミングする人…。いろいろな専門家が協力して、時間をかけて一つのロボットを生み出すんです。
具体的には、以下のような職種の人たちがいます。

アームロボット

ロボットデザイナー

ロボットの外観を決めるのが、ロボットデザイナーです。新しいロボットの導入や開発の際に、どういったコンセプトのロボットにするか、具体的な見た目はどのようにするか決定します。
一般の人に接するロボットであれば、より見た目が重要になります。親しみやすさや動きの面白さなどが求められるでしょう。

ロボットエンジニア

ロボットの設計や開発を行うのが、ロボットエンジニアです。ロボットの誕生に向けて、先ほどもご紹介した「センサ、駆動系、知能・制御系」を開発したり、ロボットのメンテナンスを行ったりします。
産業用ロボットの根幹になる部分を担当する仕事なので、専門的な知識や技術が求められます。

工場のスタッフ

デザインや設計の決まったロボットを実際に製造するのが、工場のスタッフです。基本的には、産業用ロボットメーカーの工場に勤務します。一部の部品を製造したり、実際にロボットを設計通り組み立てたりします。
他にも、管理や事務といったさまざまな業務が。直接ロボットのデザインや設計には関わらないものの、産業用ロボットを世の中に役立てるために欠かせません。

他にも可能性はたくさん

ロボット業界は最先端技術を取り入れ、常に変化しているので、もしかしたらこれから新しい仕事ができるかもしれません。ロボット好きにとって、ワクワクする素晴らしい時代だといえるでしょう。もしかしたら、新しい仕事や技術を見つけるのは、ロボット好きのあなたかもしれませんよ。

ロボット業界で働くなら

産業用ロボットは、すでにさまざまな業界で取り入れられて活躍しています。今までは大手企業のみ活用していましたが、今では中小企業も導入するようになっているんです。ロボットは日本だけでなく、世界の産業活動において欠かせません。ロボット業界は、いま最も勢いのある業界のうちの一つといえるでしょう。
そんなロボット業界で働きたい場合は、ロボット工学について学べる学校に通うのが近道。例えば、名古屋国際工科専門職大学なら、実際の業務に直結したロボットの実習を受けることができます。どんな授業があるのか、参考にしてみてください。

まとめ

産業用ロボットについてわかりましたか?なかなか見かける機会はありませんが、産業を支える大事な役割があります。これからも、いろいろな産業用ロボットが開発され、活躍していくでしょう。

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